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平等寺
リモートお盆

先祖供養する

お盆とは、ご先祖さまが一年に一度、おうち時間を楽しみにやってくる期間。家族が揃って8月13日にご先祖さまをお迎えし、懇ろにもてなして、16日にお見送りする(日付は地域の風習によって異なる場合があります)。かつては日本中で行われていた行事ですが、現在、家族・家のあり方が変化したことによって、自然とお盆のあり方も変わってきています。

特に近年は新型コロナウィルス感染症Covid-19の脅威によって移動しづらい状況に。「実家に帰省できない」「本当はお墓参りしたいのに戻れない」等、お寺にいるといろんなお声を頂戴します。

そこで令和2年より、平等寺ではリモートでのご先祖さまの供養を行うことと致しました。離れたところではございますが、画面を通じて、祈りの時間を共有することができます。このような形でもご先祖さまをお祈りしたい、供養したい、拝みたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひお申し込みください。

供養の期間は一週間。8月10日の朝勤行からはじまって、毎日6時の朝勤行、16時の夕勤行、20時の施餓鬼会にて16日まで読み上げ供養したします。

回向の証や木札、卒塔婆供養もオンラインでお申込できます。開眼並びに1週間のあいだ供養した後、8月17日以降に発送させていただきますので、お手元に届きましたら大切にお祀りください。

供養の内容

お盆の供養は以下のような形で進みます

8月10日 朝勤行 お迎え火

8月10日 06:00 - 08:00

朝勤行にて護摩を修し、この炎を迎え火として、お申込いただきました皆さまのご先祖さまを平等寺へお招きし、以降1週間、供養させていただきます。

朝勤行

8月11日〜8月16日 06:00 - 07:30

およそ1時間30分のお勤め。本尊薬師如来さまに祈りを捧げる薬師法(やくしぼう)を執り行っています。読誦するお経は『理趣経』です。この中でお申し込み頂いた皆様のご先祖さまを読み上げ供養いたします。

終了後は10分〜30分ほどの法話が毎日あります。

夕勤行

8月10日〜8月16日 16:00 - 17:30

およそ1時間30分のお勤め。薬師如来さまの名号を読誦するのが主な目的の法会。朝勤行と同じく、この中でお申し込み頂いた皆様のご先祖さまを読み上げ供養いたします。

終了後は10分〜30分ほどの法話が毎日あります。

施餓鬼法会

8月10日〜8月15日 20:00 - 21:00

およそ1時間のお勤め。『理趣経』を独特の節で読誦いたします。

護摩行(送り火)

8月16日 20:00 - 22:00

最終日の護摩にて送り火とし、ご先祖さまに仏さまの世界へお戻りいただきます。

回向の証・木札など

8月17日以降

お盆の供養が終わりましたら、皆さまのお手元に供養しました証明書である回向の証やお申込いただいた木札などの授与品を順次お送りいたします。

回向の証の中面(紙位牌の見本)

回向の証の外面(紙位牌の見本)

回向の証

回向の証

お盆とは

ご先祖さまのことを思い、供養する期間

お盆の起源と現状

お盆は、盂蘭盆会(うらぼんえ)という仏教儀式の通称です。昔のインドの偉いお坊さんでありました目連(もくれん、モッガラーナ)さまが、自分の亡き母の供養のために行った儀式がお盆でした。

その後、仏教がインド→中国→日本と渡ってくる中で、日本では、8/13〜8/16までの間、ご先祖さまがおうちに戻ってくる期間として信仰されるようになります。

「盆と正月が一緒に来たよう」というような成句ができるほど伝統行事として定着しておりましたが、家族や家の概念の変化によって、次第に「今年は帰省しない」という声が聞こえるようになってきました。

また、新型コロナウィルス感染症Covid-19の脅威によって、「帰省たくてもできない」、「お墓参りしたいのにできない」という状況になっております。

リモートでのお盆

このような状況を受けて、平等寺ではリモートでのお盆供養を行うことと致しました。

本来であれば日本の伝統に則って家族揃ってご先祖さまをお迎えし、おもてなしし、お見送りすべきところですが、近年はもはやそのような状況ではないご家庭が大勢を占めていると推察いたします。

それに加えてCovid-19が感染拡大中の昨今、従来どおりのお盆行事だけでは皆さまの「ご先祖さまを供養したい」というお気持ちにお応えできないと判断し、本年よりお盆供養をリモートでも受け付けることと致しました。

供養の方法は本ページの上部にある通りで、8/9の護摩にてお迎えの後、1日3回の読み上げ供養を1週間、合計21回の読み上げ供養を行い、8/16夕刻の護摩にてお見送りすることとなっております。

朝夕の勤行の後には住職の法話もございますので、ぜひそれらをライブ配信にて体験しながら、皆さまお一人お一人のご先祖さまを供養する大切な期間としてお盆をお過ごしいただければ幸いです。